2023年度 (2023年4月~)
2023年10月2日 日本母性衛生学会 発表練習会
定例の修士課程ミーティングにて、10月13~14日に開催される第64回日本母性衛生学会学術集会(於 大阪市)の発表練習会を行いました。教室から4名(西村さん、生田さん、金内さん、和高さん)が発表予定です。本番さながらに、発表だけでなく質疑応答にも時間をかけました。これだけ準備していれば、落ち着いて「良い発表」がきっとできることでしょう。ぜひ、学会を楽しんできてください。


2023年8月13-15日 ILCA 2023 Annual Conference 参加記
博士後期課程1年の中村真弥です。2023年8月13日~15日にアメリカのラスベガスで開催された ILCA 2023 Annual Conferenceに参加させていただきました。4泊6日の滞在についてご報告させていただきます。
ILCAはInternational Lactation Consultant Associationの略で、国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)や母乳育児支援に関わる専門家により構成された団体です。今回、その年次カンファレンスに出席させていただきました。きっかけは、7月初旬に届いた1通のメールです。昨年、ILCAの機関誌であるJournal of Human Lactationに掲載していただいた論文が受賞し、このカンファレンスで表彰があるというのです。「おめでとうございます!行ってみたらどうですか?」という蝦名先生からの即返信のメールと「行きたい!」という私自身の気持ち、一方で脳裏に浮かぶ、家庭や金銭面の現実的な障壁。「1か月後、本当にラスベガスに行けるのだろうか?」と思いながら、まずは「行きたい!」という自分の気持ちを決め、叶えるための調整を進めることにしました。
金銭面では、円安が加速するご時世での米国出張、そして日本のお盆シーズン。参加費と旅費だけでも恐ろしい金額でした。日頃からお世話になっている大学院教育推進機構にご相談し、諸々の申請を経て支援をいただけることが確定。家庭は、粉ミルクアレルギーが発覚したばかりで母乳育児中の0歳児を連れていく方向で検討しました。学会主催者に相談すると、「もちろんOK!どこでも授乳して!」とメールをいただき、障壁に思えたあれこれは一気に解決。ありがたく、出席できることになりました。
ラスベガスまでは3フライト、片道20時間の道のりでした。その場で出会った人たちに助けられながら、大荷物を抱えてラスベガス空港に到着。空港に溶け込んだカジノを横目に、ラスベガス湖のほとりのリゾート地、気温40度の大自然(砂漠)にある会場に向かいました。


学会参加者の出身国は主にアメリカ、イギリス、オーストラリアなど英語ネイティブばかり。研究者だけではなく臨床実践家も多く、母乳育児に特化したセッションはどれも興味深かったです。印象的なトピックは、政策的に母乳育児を推進するための取り組み(電動搾乳機を保険適応で1人1台届けること、産休育休を父親も母親も完全有給化すること)や、母乳育児支援における人種差別の問題、小児がんの子にとっての母乳哺育の重要性などです。この先の研究で使用予定のデバイスの展示ブースもあり、出展者の方とお話することができました。
表彰式は最終日にありました。広い会場で名前を呼ばれ、研究紹介とともに檀上で賞状をいただきました。我がことと思えないようなありがたく貴重な経験で、いま振り返っても写真に残る現実が不思議な気持ちです。おまけに、閉会式で「距離、時差、言葉の壁を越えて日本から子連れでやってきた受賞者」として大会長に紹介され、会場から拍手をいただきました。学会2日目終了後に屋外プールでお世話になった方が、実は日本在住歴のある大会長でした。日本語で話しかけていただいた安心感のなかで、お互い水着姿でたくさん談笑した後に大会長だと知った驚きも、大変失礼ながら忘れられない思い出です。



今回、このような機会をいただき、遠くアメリカでの学会に出席できたことは、とても貴重な経験でした。出席を諦める理由となることはたくさんありましたが、「行きたい!」という気持ちを大切にして行動したことで、たくさん助けていただき、多くの出会いや経験がありました。受賞は、これまでの道のりがこれでよかったのだなと思えるきっかけとなりました。背中を押してくださったみなさまに、感謝してもしきれません。
“Thank you for existing!” ぐずりはじめた子を会場外に連れ出そうとしたときにかけてもらった言葉です。私の母としての一生の宝物、そして、これからの助産師人生、そんな気持ちでお母さんと赤ちゃんに接したいと思いました。
2023年8月11-14日 教育視察ツアー in 韓国 参加記
修士課程1年の菊池美里です。8月11~14日の日程で、NPO法人 School Voice Projectが主催する「教育視察ツアーin韓国」に参加してきました。性教育の分野について研究していることから、海外の性教育について興味があり、「性教育 海外 ツアー」でインターネット検索していたところ、こちらのツアーを見つけました。どうやら、ツアー計画にある「アハ!ソウル市立青少年性文化センターの見学・体験」というものに、キーワードが引っかかったようです。「気になる!よし、行ってみよう!」と思い、いざ初韓国です!✈ 渡韓日は、台風6号が朝鮮半島に丁度上陸した日で、ドキドキした中のフライトでしたが無事到着しました。ツアーメンバーとの合流前の両替チャレンジでは、とんでもない額の日本円を請求され、「とんでもない国に来てしまった…?」と思いました。きっと、私の伝え方が間違っていたのですが…。

アハ!ソウル市立青少年性文化センターは、「ジェンダーを配慮した教育、カウンセリング、文化体験を通じて十代の若者たちが尊重される平等で平和な性文化を創造すること」、をミッションに掲げた施設です。ソウル市からYMCAに業務委託され、運営されています。元々は2名のスタッフで性相談室を実施していたようですが、今ではソウル市の57か所に性文化センターがあります。性人権相談室の運営や、性教育バスなどを使用した青少年・教員への訪問教育活動、そして青少年に対してジェンダーやセクシュアリティに特化した体験プログラムが行われています。
こちらは体験プログラムを実施している建物の1階ロビー。プログラムに参加する子とスタッフの顔合わせの場で、様々な資料もありました。特徴的なのは『トイレ』。男女の区別はなく、すべて個室で作られています。トイレとしての機能だけではなく、青少年に対する教育の場としても使われているようです。

教育!勉強!という雰囲気ではなく、なんだかとても“ワクワク”します!

一階ロビーのトイレ。すべて個室で区切られていて男女の境界はありません。
こちらは地下1階。小学5年生を対象にした企画が行われる場所のようで、身体が動かせるお部屋です。小学5年生というのは、自分の体を受け入れるよりも、人と比べる時期ということから、人に見られるための体ではなく、どういった運動をしたときに心地が良いか知るための場所になっています。思春期をネガティブにとらえる子も多いようで、思春期パーティーも定期的に開催しているようです。この日も、おいしそうなお菓子がたくさん用意されていました。


次は3階のお部屋。8~13歳を対象にしています。特徴的なゲームが『鞄の主を探せゲーム』!子どもたちは、置いてある鞄の中身を見て、持ち主がどのような人かを当てるゲームになっています。子どもたちは、赤ちゃんの服やおむつと、工事用具類の入ったカバンを観て、「この鞄の持ち主は男と女どっち!」と迷うようです(正解は育児中の工事作業員の男性!)。育児は女性、工事といった仕事は男性といったイメージが影響しているとのこと。自分がこうなりたいという人に、性別が原因でなれなかったらどう思う?という問いからはじまり、物事に対する性別固定概念を壊すプログラムになっています。
その隣の部屋では、8~9歳を対象に、劇を使った平和的なスキンシップを学ぶプログラムが行われているようです。クマのぬいぐるみが不都合なことをされているところを子どもたちが助けるという内容。従来のスキンシップに関する教育では、嫌な思いをした人が「いやです、だめです、やめて」を言えるように、というものだと思います。しかし「いやです、だめです、やめて」を言えない状況では…?ここでは、「いやです、だめです、やめて」を繰り返す教育ではなく、平和的なスキンシップができるよう、人との境界を学ぶことができるプログラムが設定されています。
こちらはまた隣の部屋。自分の性文化について討論する場所になっています。この黄色い椅子に座る子どもたちは、“各惑星の代表”として“宇宙会議”に参加します。子どもたちは、それぞれの立場から、プロジェクターで机に投影される同世代の性に関する悩みを聞き、どうすればよいと思いかを討論します。こちらは人気のプログラムのようで、子どもたちは恋愛関係の悩みに興味津々だそうです!

この他にもいくつかの部屋があり、それぞれ対象とする子の発達段階に合わせて、様々な工夫を凝らしたプログラムが実施されていました。すべてのプログラムに共通して、大人が子どもに対し何かを一方的に教えるのではなく、子どもたちがプログラムを通して発見する、気づくという内容となっていたのが印象的です。来年には、この体験施設はさらにアップデートする予定のようで、具体的には“ボディポジティブ”に関わるワークを増やすそうです。
青少年への体験プログラムや、学校の教員に対する性に関する教育、相談室の運営など、どれも私が日本にも必要で、実現してほしい内容ばかり。それらが実際に実施されているこのような施設の見学ができて、とても良い経験となりました!今後の研究活動に生かしていこうと思います。

また、ツアーでは、素敵なメンバーの方々と性教育の話もたくさんできました。また日本の教育現場のことについても教えていただくことができました。中には、知り合いの性教育実践者の方を紹介してくださった方もおり、このつながりに感謝です。
このツアーで経験したことや、メンバーとのつながりを大切に、今後も研究に励みます。以上、教育視察ツアーin韓国の参加報告でした。
2023年8月11日 エフエム北海道のラジオ番組 IMAREALに出演!

博士後期課程1年の中村真弥です。8月11日(金)にエフエム北海道(AIR-G’)のラジオ番組IMAREALに出演させていただきました。大学院生を世の中に知ってもらうための取り組みの1つとして北大の大学院教育推進機構がお持ちのコーナーだそうです。「これまでの道のりや家族背景はリサーチ済、パーソナリティー含めての依頼です。」と言っていただき、ありがたくお引き受けしました。
生放送の開始までのプロセスは至ってシンプル。簡単なアンケートとリクエスト曲を事前送付し、当日を迎えました。大学院教育改革推進室の方とともに市内某所の最上階へ。はじめての放送スタジオに、小学生の社会見学のような気分でした。生放送が進むスタジオの横でしばらく待機し、数分の打ち合わせの後、CMの間にさっとスタジオ入り。本格的なマイクを前にドキドキしながら、10分ほど大学院生活についてお話させていただきました。リクエスト曲の放送中に写真撮影してあっという間に終了、観光客で賑わう夜の街を自宅に向かって歩きながら、数分前までラジオで話していたのが不思議な気分でした。
リクエスト曲は、バブリーたまみさんの「今日も笑顔で抱きしめて」。働く母たちの気持ちを代弁した応援歌、ぜひみなさんに知ってほしいと思いました。リスナーの方には中高生が多いようで、私のようなおばさん学生の経験談でよかったのか、あまり自信はありません。しかし、3児の母として、助産師として、この遍歴を選んだ研究者として、社会に声を届ける機会をいただけたことをとてもうれしく思います。
背中を押してくださった蝦名先生、貴重な人生経験をさせてくださった大学院教育改革推進室の皆さまに感謝申しあげます。

2023年8月7日 大学院生合同Webミーティング

8月7日18:30から約1時間半にわたって、教室に在籍する大学院生全体でWebミーティングを行いました。ことし前半の研究の進捗状況や今後の予定について、博士後期課程→修士課程の順に、ひとりずつプレゼンしてもらいました。中には研究生活の先にめざしている「野望」への言及もあったりして、とてもエキサイティングなセッションでした。関東からの参加者、お子さんの姿が「ちらりちらり」する参加者、そして札幌市外の病院で助産学実習中の院生の元気な姿もみられました。学部の学生さんの見学参加もあり総勢20名の会でした。
次は12月ころに行います。
2023年8月4-5日 第51回全国性教育研究大会 参加記
修士課程1年の菊池美里です。8月4~5日に熊本市で開催された、第51回全国性教育
研究大会に参加してきましたので、ご報告させていただきます。

この全国大会は、1972年に、「新しい時代の性教育を確立するために」をテーマとして京都で開催された「第1回性教育夏季セミナー」が始まりのようです。第14回からは「全国性教育研究大会」に改称され、今大会で51回目を迎えました。私は今回初めて参加です。会場は熊本!熊本城がすぐそこに見えました。
一日目は、全性連理事長・筑波大学名誉教授の野津有司先生や日本家族計画協会会長の北村邦夫先生らによる基調講演です。日本の性教育の現状や課題について知識が深められ、性教育の分野を研究するうえで聞けて良かったと思えるものばかりです。また、野津先生がおっしゃられていた「日本型包括的性教育」(「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」の日本版ではなく、国際的に高い評価のある「日本型学校教育」を基盤とし、日本のすべての学校において実現可能で、新しい時代により適した性教育の発展、充実を目指すもの)についてのお話からは、日本の性教育の目指すべき方向について、改めて考えさせられるものでした。

二日目は、発達段階別に分かれた分科会です。私は、高等学校を対象とした分科会に参加しました。実際に、高等学校で性教育の授業を担当する教員の方から、自身の行った性教育の授業の紹介を受け、会場に集まった方々で、高等学校での性教育をよりよくするためにどうすればよいか、質疑応答を通して話し合いを行いました。現場の方々から伺える話は、とても貴重なものでした。大会後には、懇親会にも参加させていただきました。実際は、当日まで私なんかが参加してよいのかと迷っていたのですが、ここまで来たのだから行ってみよう!と参加を決めました。懇親会では、全性連の役員の方や、教員の方など、様々な方々にご挨拶させていただきました。かなり緊張しましたが、いろいろなお話を聞くことができ、有意義な時間を過ごすことができました。
“性教育”について関心をもつ人が集まる会に参加した経験は初めてでしたので、このような、あるいみ同士とも言える方々をみると、自分も頑張ろう!と思えます。今回、研究大会に参加し得た経験は、自身の性教育の研究に生かしたいと思います。


2023年7月26日 修士課程中間報告会
助産学科目群修士課程2年の金内里美です。7月26日、看護学合同で中間報告会がありました。
修士課程での研究発表は、1年時冬に研究の概要を説明する「研究計画発表会」、2年時夏に研究の進捗状況を説明する「中間報告会」、そして研究の成果を発表する「修士論文/特定報告書発表会」の3回あり、今回はその2回めとなる発表会でした。
昨年の4月から少しずつ進めてきた活動も、もう少しで調査期間が終了し、分析開始というところまで進んでおり、月日の流れの早さを感じています。私は「統合失調症をもつ女性に対する産前・産後訪問看護に関する検討」というテーマで、全国の訪問看護ステーションを対象に現在質問紙調査を行っています。中間報告会では、研究の背景と概要、調査の途中経過について発表しました。1か月ほど前から発表内容や資料の準備を始め、先生やゼミ生のご指導・ご助言を受けながら、何とか発表を終えることができました。計画段階で、様々な資料や文献を基にして、研究方法を設定したつもりでしたが、「ああしておけばよかった」「この点を考慮すべきであった」と後悔することも多く、研究の難しさと面白さを実感する日々です。
発表1週間ほど前からは、先生やゼミ生、そして同期の2人とともに、質疑応答に向けた練習も行い、本番さながらの空気感を味わっていました。(発表前日は同期3人で質問しあったり勇気づけあったりと、本番に向けて助け合いました。このような機会がある度に、同期の大切さを再認識します!)
当日は、発表が始まればそれほど緊張もすることなく、特に大きな失敗もせずに練習通りに発表を終えることが出来たと感じています。「発表も終わったところで夏休み!!!」といきたいところではありますが、今後は分析に奮闘する日々が待っています。統計処理に対しては苦手意識しかありませんが、少しずつ自分で勉強しながら、先生やゼミ生のお力を借り、そして同期3人で助け合って、残り半年ほどの研究活動を進めていきたいです。
最後になりますが、本研究へご協力いただきました訪問看護ステーションの皆様に、あらためて感謝を申し上げます。
2023年7月13日 「プレコンセプションケア」親子学習会を行いました
博士後期課程の大川加奈さんが、地元の小学校で6年学習会を行いました。社会人大学院生として、仕事と研究が両輪となって進んでいる様子、すばらしいです。
以下、ホームページより転載。
親子学習会(6年生)
7月12日(水曜日)に八文字学園の大川先生をお招きして6年親子学習会を行いました。
学習会の内容は、「プレコンセプションケア」です。
意味は、「妊娠前までに気を付けること」ということで、思春期を迎えてからだの成長が進んでいく中で、どんなことに気を付けていけばよいか、親子で考えていきました。
6年生は、今回の学習会を通して、以下のような感想をもったようです。
・今のうちからしっかり自分自身の体調を管理することや、健康な生活習慣を身に付けることが、より良い人生を過ごすことにつながっているので気をつけていきたい。
・プレコンセプションケアを行うことは、将来の自分の子どものためにも、よい影響があるので意識して生活していきたい。
・将来のためのからだづくりは、今から、もう始まっているということを意識しながら生活をしていきたい。
このような会を準備してくださり、自分のからだについて考えるきっかけを与えてくださった講師の大川先生、6学年委員のみなさん、本当にありがとうございました。
2023年6月11-14日 33rd ICM Triennial Congress 参加記
博士後期課程の中村真弥です。2023年6月11日~6月14日にインドネシアのバリで開催された33rd ICM(国際助産師連盟)Triennial Congressでポスター発表させていただきました。5泊6日の滞在について、簡単ですがご報告させていただきます。
この学術集会は、名前の通り国際助産師連盟の主催で、3年に1度開催されています。私自身、病院勤務の頃に参加した第30回大会inプラハでの感動が、現在の道を選ぶきっかけとなったこともあり、思い入れのある学会です。
今回のテーマは“Together again from evidence to reality”。
テーマの通り、やっと実現したバリでの現地開催でした。振り返ると、2019年に思い切ってオーラル発表で抄録提出した第32回大会(2020年にバリで開催予定)が新型コロナウイルス感染症で延期となり、2021年にオンラインでの開催となりました。そして今回、会場を持ち越す形でバリでの開催となりました。2019年からずっと頭の片隅に「バリに行きたい!」という思いがあり、所属も生活環境も変わったこの4年を経て、やっと叶ったという達成感がありました。

開会式は、大会長やYoung midwifeリーダーの講演などはもちろんのこと、フラッグセレモニーや現地の民族舞踊など、オリンピックを彷彿させる熱気がありました。華やかな民族衣装に身を包んだ約2000人の助産師が集まった会場は、とても華やかでした。




セッションで印象深かったのは、ウクライナの助産師が語っていた防空壕での支援経験です。コロナ渦や戦時下など、平時ではないときにも助産師の役割は重要で、女性のそばにいるからこそ、人権尊重に関する議論がより活発になると感じました。また、ICMの会長がトラウベをモチーフにしたイラストでプレゼンされ、会場が多いに盛り上がった場面も印象的でした。国や年齢など置かれる環境が違っても、そして技術革新が進む現代でも、トラウベで思いをひとつにする各国の助産師たちに、伝統的な共通ツールの偉大さを感じました。
私自身の発表はポスター発表で、フリーディスカッションの形式でした。AIを用いた研究で、どのような反応をいただくか内心ドキドキしていましたが、主にスペインや香港の方とディスカッションし、臨床ベースでの活用法の検討など今後の研究にむけた示唆をいただきました。
また、企業や各国の助産師会の展示ブースも盛況でした。会期中に日本でタイムリーに出産の保険適応について報道されるなか、一歩先にその経験をしたインドネシア助産師会のブースで助産院が置かれた状況をお聞きしました。オンラインでいつでもどこでもつながれる時代ではありますが、同じ思いをもつ助産師同士、直接会って対話ができる機会はとても重要だと思いました。



本学会参加にあたり、JST 次世代研究者挑戦的研究プログラムの支援をいただきました。機会をいただきありがとうございました。
第34回大会は、2026年にリスボンでの開催です。私にとっては、人生のご褒美のように感じる学術集会、次の大会でも成果発表できるよう頑張りたいと思います。
2023年6月3-4日 医学展展示「イラストで伝えるHPV」

北大祭にあわせて開催された医学展で、看護学専攻3年の益子楓未さんが「イラストで伝えるHPV」という展示を行いました。アルバイトで小学生児童と触れ合うなかで、早期教育・啓蒙の大切さに気づいたとのことです。そして、小学生と親向けの展示を計画、立案、イラスト作成、実際の展示まですべて行うパワフルぶり!感服しました!
写真右においたパンフレットもほとんど持ち帰られたとのことです。(益子さんはさらに、看護学3年で模擬店も企画運営していたという超人ぶり!!!)
たいへんお疲れ様でした!



2023年5月24日 調査研究 発送準備中

修士課程2年生の3人は、全国調査研究の倫理審査が5月委員会で済み、調査依頼書の発送準備中です。きょうは、和髙さんの発送準備に生田さん、菊池さんが助っ人として参加してくれました。とても地味な作業ですが、研究の中で大切な一場面でもあります。
順調に進めば、3人ともに来週には発送の予定です。
↓ 2022年度へ続く