助産師に求められる役割は高度かつ広範囲になっており、この領域のケアに関して科学的な手法を用いて新規のevidenceを積み重ねる人材育成が急務であります。本学では2008年から大学院修士課程で、助産学の実践と研究を両輪とする教育を行ってまいりました。意欲にあふれる皆さんの参画を心から歓迎いたします。

A 助産師国家試験受験を目指す方

 修士課程看護学コース 助産学科目群では、2年間で助産師国家試験受験資格につながる授業・実習の単位を取得し、同時に特定課題研究に取り組みます。カリキュラム概要は下の図をごらんください。

助産学科目群 授業科目の概要はこちら

教育の特徴

 周産期医学・生殖医学の最新知見を基盤とした教育を行っています。そのなかでもハイリスク妊娠・分娩、救急時の早期対応が確実にできること、妊婦の心理的・社会的側面を含む全人的ケアができること、地域母子保健への連携ができることなどを特に重視しています。一方で、生殖補助医療の進歩、家族形態の多様化など、女性を取り巻く環境が大きく変わるなかで、reproductive health/rightsの観点から、すべてのライフステージの女性の健康課題への支援についても学びます。

研究の特徴

 研究テーマは、妊産婦、褥婦、新生児・乳児のみならず、ウイメンズヘルス、母子相互作用、思春期などの幅広い関連領域を含むものと考えます。したがって、学生さんそれぞれの思いや動機を最大限に尊重しながら、科学的興味に沿ったテーマでの研究指導を行っています。テーマの探索や設定、対象と方法の検討、倫理的な配慮、研究の実施・解析、研究報告書の作成、学会や報告会でのプレゼンテーション、論文投稿を経験してもらいます。その過程で、論理的思考能力、学内外でのコミュニケーション能力、マネジメント・調整能力等が養われていきます。

B 研究者を目指す方

 修士課程看護学コース 助産学科目群では、すでに助産師として勤務されている方、母性看護に従事されている方を対象として、2年間で所定の授業単位を取得し、修士課程研究に取り組みます。助産学、周産期医療、reproductive health等の分野において、evidence-based careを推進するために必要な研究手法を習得し、研究企画・遂行能力の強化を図ります。臨床現場でのトップリーダーのみならず、教育者や研究者を目指す方にも最適な課程です。社会人入学も受け入れていますのでご相談ください。