中村真弥助教の「授乳に伴う乳頭外傷の評価:デルファイ調査」研究論文がJournal of Human Lactationに掲載されました。

An evaluation of the signs of nipple trauma associated with breastfeeding: A Delphi Study(授乳に伴う乳頭損傷所見の評価:デルファイ調査)がJournal of Human Lactation誌に掲載されました。こちらから全文ごらんになれます。

乳頭損傷の所見は繰り返される授乳により刻々と変化します。本研究は、乳頭損傷を統一された基準で評価することを目指し、複数の専門家の合意のもと所見を定義することで、観察ツールである“seven signs of nipple trauma associated with breastfeeding(授乳に伴う乳頭損傷7所見)”を提案しました。

第1次調査では、助産師、母乳育児外来を有する小児科医師、美容形成外科医師、皮膚科医師、乳がん看護認定看護師にインタビュー調査を行いました。第2次調査、第3次調査では、アドバンス助産師の認証を受けた助産所助産師265名に郵送調査を行いました。その結果、乳頭損傷所見について説明した48項目にコンセンサスが得られ、症例画像と統合した観察ツールを提案しました。

この成果により、乳頭損傷評価の客観性が向上し、母乳育児を続けたい母親への支援につながることが期待できます。