看護研究(ゼミ活動)においては、自ら課題をみつけ、その解決のために必要な情報を収集・分析して、解決策を導き出す過程がなによりも重要であると考えます。めざましい研究成果なと、一朝一夕に得られるものではありません。そして研究が計画通りに進まなくとも、予想した結論が得られなくとも、決して悲観することはありません。自分の頭で考え、いろいろと悩み、そして周囲の仲間や教員ときちんとディスカッションする。そのような経験は、医療現場で「教科書に書いていない問題」にぶちあたったとき、知的に解決策を見出すためにきっと役立つことでしょう。

 そして進学希望者には、大学院での活動を視野において、研究の計画性・継続性も考慮して指導しています。

 研究テーマは母性看護学および関連領域が主体になりますが、ウイメンズヘルス、思春期など、可能なかぎり広範囲の内容にも対応します。学習者の意識や動機づけを尊重しながら、それぞれの科学的興味に沿ったテーマでの研究指導を行います。

 意欲にあふれる学生さんの参加を期待しています。

これまでのゼミ生(すべて蝦名ゼミ)と研究テーマ

2024年3月卒業(予定)

  • 家納 えり「女子大学生のHPVワクチンキャッチアップ接種に関連する要因の検討」
  • 高橋 陽「妊娠および出産に関する産育習俗と価値観」
  • 田森 唯奈「不妊治療を受ける女性への精神的支援に関する文献検討」
  • 原山 桃佳「高等学校における月経随伴症状とその対処法に関する教育の実態」
  • 平田 詩織「社会構造主義からみた無侵襲的出生前遺伝学的検査」

2023年3月卒業

  • 飯島 鈴愛「大学生女子ラクロス選手における月経周期と自覚的コンディションとの関連」
  • 大澤 美月「女子大学生のHPVワクチンキャッチアップ接種行動に影響する要因の検討」
  • 菊池 美里「わが国における家庭内性教育の現状と課題に関する文献検討」
  • 後藤 爽香「マタニティスイミングの精神的効果に関する文献検討」
  • 高橋 美月「わが国における若年妊婦に対する支援の現状と課題」
  • 成田 瑠唯「医療系大学生の実習に伴う生活習慣の変化と月経前症候群の諸症状との関連」
  • 西村 遠音「周産期における夫婦関係の変化に関する文献検討」
  • 増山 亜美「分娩期におけるアロマセラピーの有用性に関する文献検討」
  • 松葉 結子「助産師らの考える哺乳拒否の原因」
  • 水野 花菜「わが国の公開情報におけるバースプラン用紙内容の検討」

2022年3月卒業

  • 金内 里美「統合失調症をもつ妊産・褥婦への支援に関する文献検討」
  • 藤澤 玲花「子宮頸がん検診における自己採取HPV検査の導入が女子学生の受診意識に及ぼす影響」
  • 藤田 穂波「先天性心疾患患者の移行における発達支援の実際」
  • 宮澤 麻穂「産後うつ病予防を目的とした妊娠期における不安に対する介入実態」
  • 村田 彩音「わが国の着床前診断(PGT-M)に関わる倫理的問題についての歴史的背景の検討」