令和3年度修了生の水口実咲さんの論文「妊婦のやせ願望の要因と出生体重の関連」が、原著として母性衛生にアクセプトされました。

本研究は、妊娠中のやせ願望、体重増加への受容性と関連する要因を明らかにすること、さらに妊娠中のやせ願望、体重増加への受容性と体重増加量・児の出生体重との関連を明らかにすることを目的として行いました。その結果、妊娠中のやせ願望には、非協調性の性格、非妊時高BMI、パートナーから妊娠中の体調管理について助言がないこと、メディアの影響が関連しており、妊娠中の体重増加の受容性にはメディアの影響が関連していました。そして、妊娠中のやせ願望の高まりや体重増加の弱い受容性は推奨体重増加量よりも過大な体重増加と関連していました。さらに、体重増加の受容性が弱いと出生児体重は大きくなることが明らかとなりました。

本研究の知見により、妊婦への体重管理の指導に際しては、体重増加への心理的葛藤に寄り添って関わることの必要性が示唆されました。また、妊娠中のやせ願望や体重増加の受容性により大きなストレスが生まれないように、適正なボディイメージに関する早期からの啓蒙教育に向けて有益な情報を提供するものとして価値があると考えます。2020年の新型コロナウイルス感染症の影響が医療現場に重大な影を落とすなかで、多数の病院関係者の方々、産後の女性のご協力により得ることができた貴重なデータです。