市立札幌病院産婦人科との共同研究の論文が、International Journal of Gynecology & Obstetrics誌に掲載されました。(蝦名)

International Journal of Gynecology & Obstetricsは国際産婦人科連合(FIGO)の機関誌です。

https://obgyn.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ijgo.13608

論文は下記でご覧になれます。

https://onlinelibrary.wiley.com/share/author/INT4MTQUY4RRYIGDW2NR?target=10.1002/ijgo.13608

「Cervical polyps in early pregnancy are a risk factor for late abortion and spontaneous preterm birth: A retrospective cohort study」(妊娠初期における子宮頸管ポリープは、後期流産や早産のリスク因子である)

これは、市立札幌病院産婦人科 副部長である平山恵美先生が中心となって行った後ろ向きコホート研究です。2010年~2015年の期間に、市立札幌病院産婦人科で妊娠初期から健診をうけて同院で分娩した2941人の単胎の妊婦を対象としました。妊娠初期に頚管ポリープを認めた142人と認めなかった2799人の2群に分けて、後期流産、早産(妊娠28週未満、34週未満、37週未満)の頻度について検討しました。その結果、頚管ポリープは、その全てにおいて既存の諸因子とともにリスク因子となることが、多変量解析で明らかとなりました。また、治療的縫縮術を要する頚管無力症のリスク因子にもなっていました。特筆すべきは、頚管ポリープが妊娠経過に伴い視認できなくなっても、リスクは軽減しないことです。妊娠初期に頚管ポリープを認める妊婦は、ハイリスク妊娠ととらえ、妊娠10週代から頚管の状態を経腟エコーで定期的に観察し、頚管縫縮術を含む対応を早期に行う必要性が示されました。