2024年度 (2024年4月~)

2024年8月24~25日 第43回日本思春期学会参加記

こんにちは、博士後期課程の大川です。8月24、25日に神戸で開催された思春期学会に参加してきました。

学会テーマは「思春期の人々の力を信じ、健康を支援する」です。思春期学会に入ったのは博士後期課程での研究テーマが小学生を対象としているからですが、まさか自分がこのような学会で発表することになるなんて、2年前(博士課程進学前)まではまったく想像もつきませんでした。人生って何が起こるかわからないものだな、と改めて感じました。

学会発表も数年ぶりのことで勝手がわからないまま臨んだのですが、会場の雰囲気は和気あいあいとしていて、医療、教育、行政などの垣根を超えた多様な交流がみられました。口演で積極的に質問されている方が、私が学生時代(約20年前)に使用していたテキストの執筆者だったのですが、『タモリさんって本当にいるんだ』に似た感覚を抱きました。また、思春期の健康について考えるこの空間にその方と一緒に自分がいることが、とても不思議で夢のような気分にもなりました。

一日目は聴講側に徹して、スライドや発表方法を参考にしながら明日の発表のイメージを膨らませていました。どの講演・口演でも、思春期の健康支援に向けた様々な取り組みが行われていて、学会を通して全国に広がる可能性を感じ、自身の野望にも再度火が点きました。特別講演では午前中から涙涙で、かと思えばランチョンセミナーではくすっとするどころか場内が笑い声に包まれるほどで、それぞれの講話が大変興味深く、心に強く響きました。そして二日目にやっと!念願の!!蝦名先生との初対面が実現し、ようやくご挨拶することができました。(会場内できょろきょろしながら蝦名先生らしき人を探して、別人の方に「蝦名先生ですか?」と声をかけてしまったのはここだけの話)発表後には私の研究テーマに興味を持ってくださった方から「論文を読みたいです」や、「一緒に活動したいです」と言っていただけて、自分の研究や研究で実現したいと考えていることを共有できることの喜び、感動、わくわく感が押し寄せてきました。

博士後期課程進学後一回目の学会は、対面だったからこそできたことが多くあり、自身のステップアップになったと感じました。そんな今回の学会発表が実現できたのは家族の協力が大きいです。一週間各々別の場所で過ごしてくれた家族に感謝を込めて。

2024年7月22日 修士課程中間報告会

助産学科目群 修士課程2年の飯島鈴愛です。7月22日に修士課程看護学コースの中間報告会がありました。

私は、「大学生の妊孕性の認識とその関連要因についての検討」というテーマで、全国の大学生男女を対象に質問紙調査を行っています。2月に参加した研究計画発表会から約半年が経ち、当時は計画段階でしたが、現在は調査期間がもう少しで終了するというところまで進み、中間報告会では、研究の背景と概要、そして現在の進捗状況について発表しました。報告会では他の学生の半年間の進捗も知ることができ、私ももっと頑張ろうと奮い立たせられました。

私たち助産学科目群の学生3名は実習と並行しながら研究活動を進める日々を送っており、発表会の数日前まで実習中だった学生もいましたが、先生やゼミの皆さんのご指導・ご助言を受けながら無事に中間報告会を終えることができました。今月で3名とも全ての実習が終了し、今後は研究活動と国家試験の勉強に集中していくことになります。これからも同期で支え合い、先生やゼミの皆さんにも力をお借りしながら、残りの学生生活を全力で駆け抜けていきたいです。

2024年5月18日 第80回日本助産師学会参加記

しわしわのポスターとともに。

博士後期課程の中村です。5月18日(土)に東京の一橋講堂で行われた第80回日本助産師学会に参加し、ポスター発表しました。日本助産学会ではなく、日本助産「師」学会。前日には助産師会の通常総会も開催され、臨床助産師の方が多く参加されている印象でした。6年ぶりに叶った対面開催だそうです。

学会のテーマは異次元の少子化社会に必要な助産師とは-助産師活動の多様性を考える-です。

母親も助産師も多様な生き方をする時代、イノベーションを図りつつ(変わる)、観て聴いて触れて語りかける助産師の目と手と耳と声は変わらない、という基調講演が印象的でした。「普通」がないこの時代は、助産師の基盤を大切しつつ、自ら考えて革新する助産師が求められるのかなぁと思いました。

発表方法は口演はなくポスター発表のみ。掲示して自由にディスカッションする形式だと思っていたら、7分の発表があることを現地で知りました。おまけに、持参したポスターはくっきり畳みジワ付き(帰路で蝦名先生に報告メールをしたら、「ポスターしわしわですね。」と即ツッコミが。笑!)。そういえば、演題登録のきっかけも締め切り直前の閃きでした。

結果、いろいろと吹っ切れて、オーディエンスの方と近い距離感で発表できた気がします。その成果?かはわかりませんが、臨床的な質問をたくさんいただき、この学会で発表させてもらえた良さを感じました。「実践報告」の発表も多く、助産師の活躍の幅広さに多くの刺激をいただきました。

恩師の先生、大学の同期たち、勉強熱心な臨床助産師の方、助産学生さん、それぞれの助産師人生に触れ、ポスターはしわしわでしたが、心はぽかぽかな学会参加でした。

博士課程の間に、私自身がまさに追究したいテーマだなぁと思いました。
半年ほど前に開業した麻布台ヒルズで前夜のひとときを楽しみました。

↓ 2023年度へ続く