2023年度 (2023年4月~)
2024年3月25日 学位記授与式
看護研究ゼミの皆さんです。眩しい笑顔です。きっと充実した学生生活であったことはまちがいありません!
春からは、それぞれの道に進んでいきますね。おめでとうございます!!そして、教室にまた顔をみせてください。
修士課程の3人。
計6年間過ごした学び舎を離れます。楽しいことばかりでなく、辛いことも少なからずあったはずです。なにか困ったことにぶち当たったときに、北大で学び、身につけた力で立ち向かっていってほしいと思います。おめでとうございます!!
2024年3月6~7日 EAFONS 2024@香港 参加記
看護学科目群修士1年の稲澤ひなこです。3月6日、7日に香港大学で開催されたEast Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS)に参加してきました。
入学当初は、初参加の学会が国際学会になるとは思っていなかったので、少し緊張しましたが、初めての香港にワクワクしながら向かいました。香港までの飛行時間は4時間ほどで寝ていたらすぐについていました。飛行機を降りるととても湿度が高く、本州の夏を思い出しました。空港で羅先生と合流し夜ご飯を食べてホテルに向かいました。
学会1日目はopening ceremonyと興味のあるセッションに参加しました。EAFONSは「国際的な協力と協力を通じて、看護における質の高い博士課程教育を強化および促進すること」をAimとしているように、大学院の博士課程の学生が多く発表していました。分野がとても広く、看護実践からセクシュアリティ/ジェンダーに関するものまで、多くのトピックに関する研究について知ることができました。国や文化の違いを通して、日本以外の国で行われている研究を日本でどのように実施することができるかなどを考えられる点は国際学会の魅力の一つだと感じました。自分の研究にどう生かせるかなどを考えながら発表を聞き、とても勉強になりました。
2日目は蝦名先生の発表があるセッションを聞きに行きました。私も将来的に英語の発表をしっかり行えるように研究とともに英語力を磨いていきたいと感じました。また、このセッションではQ&Aがとても盛んでした。同じようなテーマを研究している人からの質問や研究の方法に関わる質問など、たくさんの交流が生まれていました。国を超えてこのような議論を行えることにとても感動しました
今回はポスター発表での採択で発表もありませんでしたが、いつか自分も口述発表でほかの国や文化の人たちと議論を交わせるようになりたいと思いました。来年は韓国で開催されるとのことで、来年も発表できるように今の研究をしっかり取り組んでいきたいと思います。
演題登録やポスター作製においてたくさんのご助力いただきました、蝦名先生と羅先生にお礼申し上げます。
2024年2月29日 NCPR Aコース講習会を行いました。
2024年2月29日に、今年度2度めとなるNCPR Aコース講習会を行いました。今回は、この3月に修了予定の修士2年生を対象に行いました。
修士2年生にとっては、久々の講義形式の演習でしたが、講義部分の勉強もしっかり身についており、また、実技部分の演習の習得も早く、アルゴリズムに従いながら素早く的確に行動に移すことができていました。お互いに声を掛け合ったり協力する姿も頼もしいものがあり、さすがすべての実習を乗り越えてきた2年生だと感じました。また、ブリーフィングやデブリーフィングへの理解も早く、臨床の様子をしっかりイメージしながらも、自分で考える力がついている様子が伺えました。今回は、蝦名教授も参加くださり、シミュレーションでは、実際の臨床現場に即した事例や産科医師の目線も共有してくださり、より深い学びになったと思います。新生児蘇生法のガイドラインがどのようにエビデンスに基づいて構築されているのかについても学び、エビデンスに基づいた臨床の実際についても実感してもらえたのではないかと思います。春から助産師として臨床で活躍される金内さん、和高さん、この2年の学びを胸に、臨床での飛躍を祈っています。今回、生田さんも参加表明してくだっていましたが体調不良で参加が叶いませんでした。NICUや産科に配属されるなど機会があれば参加してもらえればと思います。
みなさま、お疲れ様でした。(近藤)
2024年2月3日 IBCLCの研修会で講演を行いました
IBCLC(International Board Certified Lactation Consultant;国際認定ラクテーション・コンサルタント)とは、母乳育児がうまくいくための支援に必要な、一定水準以上の技術・知識・心構えを持つヘルスケア提供者です。IBCLCは予防的なヘルスケアに焦点を当て、産前・産後を通して自分でできる対処法(セルフ・ケア)を促し、母親が自分で意志決定をするよう励まします。また、病院、診療所、地域、開業などのさまざまな立場で問題解決法を用いてアプローチし、適切な情報提供や提案、適切な場への紹介を行ないます。
今回、博士後期課程の中村真弥さんが、依頼をうけ「乳頭損傷を科学する ~臨床実践と学術的知見の融合をめざして~」というテーマで講演を行ってきました。
臨床最前線の先生からたくさんご助言いただき、研究のアイディアまでいただき、とても勉強になりました。「臨床から離れすぎず、助産師の観点からの現場の研究を続けてください」と言っていただけたのが、うれしかった、とのことでした。お疲れ様でした。
2024年1月9日 教室のオンライン新年会を行いました
恒例のオンライン新年会を、1月9日(火曜日)19時~21時にZOOMで行いました。
大学院生だけでなく、学部ゼミ生の参加もありました。また、助産師として勤務している教室OB、来年度の大学院進学予定者、さらに着任早々の助教の先生も加わって、とても賑やかな会となりました。
近藤准教授による新年のごあいさつのあと、新メンバー紹介、博士後期課程から修士課程の順で各自の研究紹介と今年の抱負をしてもらいました。その際に、2023~24年の一枚と称して、新年に作ったスイーツ、旅行の写真、ペットの写真、推しの写真など・・・・を披露することにしました。普段はみられない、意外が一面がありとても興味深かったです!最後にサプライズでピアノ演奏動画が披露され、乾杯ののちお開きとなったのでした。
教室メンバー相互の強い繋がりが、一層強くなっているように感じます。これからもこのような活動を続けていきたいものです。
2023年12月17日 サイエンスフェスタ2023に出演しました
12月16-17日にサイエンスフェスタ2023(主催 北大・北海道、共催 札幌市)が開催されました。
サッポロファクトリー会場 17日のイベント(13:30-14:30)に博士後期課程の中村真弥さんが出演しました。
休日を過ごす子連れファミリーがたくさんいる中で話す機会は、 とても新鮮でした。 一緒に参加した方は陸上の日本代表など、いろいろな人がいておもしろかったです、とのことです。
2023年12月15日 看護研究ゼミ最終日、茶話会をおこないました
学部4年生は、12月1日に看護研究発表会を終え、きょうは論文最終版の締切日でした。無事に全員が提出し、2022-2023年看護研究ゼミは終了しました。ちょうど、卒業アルバムの写真撮影にあたったので、TAのおふたりが茶話会を企画してくれました。「きのとや」のケーキ(写真にはもう写っていません!)や美味しいお菓子を食べて、1年間の苦労や楽しかったことを語り合っていました。お疲れさまでした!
2023年11月11日 「未来博士3分間コンペティション」にてファイナルステージに登壇してきました
こんにちは,博士後期課程1年の大川です。11月11日に広島で開催された「未来博士3分間コンペティション」にてファイナルステージに登壇してきました。その時の様子をご報告させていただきます。
その前に,私がこの「未来博士」に応募したきっかけからお話します。北大のポータルサイトにて「未来博士」を知ったのですが,3分間という短い時間の中で自分の研究について一般の方向けに話す,というところが,簡単そうで難しい,でもやってみたい,と好奇心を掻き立てられました。そして,紹介動画の一コマにあった,アインシュタインの「6歳の子どもに説明できなければ,理解しているとは言えない」という言葉に強く惹かれました。私の研究テーマは,小学生向けの包括的セクシュアリティ教育についてです。教育の対象がアインシュタインのいう6歳にあてはまり,これは私に求められていることだ!と使命感にも似た感情を抱いたのが応募に至ったきっかけです。
練習は,主に通勤中の車内,入浴中,ドライヤーをあてているときなど,周りを気にしなくてもいい場面で3分間計って行いました。数回に一度は言葉尻を間違えて止まってしまうため,最後の15秒は余裕をもって残しておくようにしました。
コンペティションのすべてはこちらのYoutube(大川さんのプレゼンテーションは37:47から)
本番の控室では,ファイナリストのメンバーが,自分の順番が回ってくるまで何度も練習していました。そんな中でも,互いに登壇に向かう際に拍手で見送ったり,無事に終わり戻ってきた際には「お疲れ様」と声を掛け合ったりして,仲間意識が芽生えていました。半数以上がスピーチを終えたころ,控室では自己紹介タイムが始まっていました。互いの研究テーマに,別のアプローチの視点を取り入れて,その場で共同研究の話が生まれているのには胸がワクワクしました。控室に設置されていたテレビがなぜか映らず,ファイナリストは別のファイナリストのスピーチを見ることができなかったことも,研究についての貴重な意見交換の場になった,と後で感じました。
懇親会では,審査員をしてくださった先生方ともお話しすることができ,スピーチの感想をいただいたり,研究テーマの深い部分についても話を聞いていただいたりすることができました。二次会では,英語部門日本語部門のファイナリストが集まり,まさに学生飲み会の雰囲気そのもの(私一人,周囲の年齢層からだいぶはずれておりますが)で,終わるころには今日出会ったばかりだとは思えないほど仲良くなっていました。
博士後期課程では負担の大きいタスクを背負いますが,自分の成長につながることは間違いないですし,このような他分野とのつながりで,今まで知らなかった新たな世界に飛び込んでいくことができる可能性を秘めていることを強く感じました。今回受賞には至りませんでしたが,ファイナリストに選出されたこと,同じファイナリストや審査員の方々,運営に携わった方たちと出会えたことが大変貴重な財産となりました。
2023年10月25日 NCPRの講習をうけました
助産学科目群 修士課程 1年の小林汐里です。10月25日に、新生児心肺蘇生法Neonatal Cardio-Pulmonary Resuscitation; NCPR )のAコースの取得を目指して、助産学科目群に所属する3名で近藤先生のご指導のもと、講習を受けました。
生まれた直後の児は、啼泣することで子宮外生活に適応した呼吸循環動態に切り替え、肺呼吸が始まりますが、全分娩のうちの約15%の児は自発呼吸が始まらず、出生時に何らかの処置を必要とします。NCPRは、このような子宮外環境への移行がスムーズに行われない児を適切に処置し、児の呼吸の安定化を目指すことを目的とした蘇生法です。
まずは、講義をうけました。NCPRのアルゴリズムに沿って、児の状態の評価と必要な介入について一つ一つ学びます。NCPRの内容は前期の授業の内容と重複している部分もあり、学んだことを思い出しながら講義を聞くことでより理解が深まりました。
講義を受けた後はベビー人形を使いながら、蘇生に必要である人工呼吸や胸骨圧迫、気管挿管などの技術を習得できるよう練習しました。人工呼吸は、思っているよりも難しく、空気が漏れないようにマスクを固定することに苦戦しました。新生児の蘇生では、人工呼吸を出生後60秒以内に適切に行うことが最も重要となるため、適切に酸素を送れるようになるまで、それぞれ練習を行いました。
午後からは、2人1組になってリーダーと補助役に分かれ、シミュレーションを行いました。設定された母体の状況に合わせ、どのような児が生まれてくるのかを想定した上で、児の出生後の状態に合わせ、NCPRのアルゴリズムに沿って考えながら蘇生法を実施しました。アルゴリズムを頭で理解したと思っていても、短時間で判断することや、評価や介入を適切に実施することの難しさを実感しました。
実施後は毎回、先生を含めて振り返りを行いどのような点が良かったのか、なぜ蘇生に繋がらなかったのかを、みんなで意見を出し合いました。より、臨床に近い条件で実施することで、自分がどのように動くべきなのかということだけではなく、一人で判断するのではなく、周りのスタッフと情報を共有し、連携して実践していくことの大切さを学びました。
最後にテストをうけ、講習会は終了です。このテストに合格し、所定の手続きを行うことでNCPRの資格を習得することができます。
本日の講習会での学びを活かし、10月後半から12月にかけての助産学実習では、積極的に児の介助や処置に携わっていきたいと思います。
2023年10月23~26日 恒例のゼミ写真を撮影しました
10月28日、29日は金葉祭の予定です。黄葉・紅葉が例年より遅れていたと思っていましたが、急激に色づいてきました。
今回で3回めとなる黄葉・紅葉時期のゼミ写真ですが、幸いに3日ともに暖かな晴天に恵まれました!
2023年10月13~14日 第64回日本母性衛生学会で発表してきました
助産学科目群 修士課程 1年の西村遠音です。10月13日、14日に大阪国際会議場で開催された日本母性衛生学会に参加してきました。
初めての学会、そして学部での卒業研究報告会以外では初めての発表ということで、少し緊張しながら会場に向かいました。受付フロアについてまず感じたのは、「人が多くて賑やか!」です!参加者は自分と同じような学生だけでなく、臨床で働いている助産師さん、医療機器等の企業の方など様々で、多くの人が「母性衛生」に興味関心を持っていることを実感しました。また小さな子ども連れでも参加できる学会だったため、あたたかく明るい雰囲気で、緊張が和らぎ楽しむことができました。
1日目は興味があるセッションに参加しました。実際に臨床で働いている方からの質疑応答が盛んな点が印象的でした。「自分が勤務している医療機関でも似た取り組みを行っているのですが…」といった質問を様々なセッションで耳にし、このような方々が研究と臨床実践をつなげている存在なのだな、自分もいずれはそのような助産師になりたいなと思いました。今回は自分の研究にどう生かせるかといった視点で発表を聞いていましたが、いずれは臨床実践の視点で学会に参加できるのも楽しみになりました。
一般演題だけでなく、教育講演にも参加しました。母性看護からは少し変わった角度の、人間科学・心理学分野の先生による講演でした。「かわいい」という言葉の変遷や、私たちは赤ちゃんのかわいさをどのように認知しているかなど、とても興味深い内容でした。大学の講義では普段なかなか聞くことができない分野の知識を得ることができる点も学会の面白さだと感じました。
自分の発表は2日目の最後でした。蝦名先生のアドバイスやゼミでの練習により、当日は落ち着いて発表することができました。同じセッションの発表はすべて「周産期の夫婦をどちらも支援の対象と捉える」といった考え方が共通しており、このテーマの重要性を改めて感じるとともに、今後の自分の研究活動を行う上での刺激となりました。
初めての学会参加でしたが、大学の中だけでは得られない貴重な学びがたくさんありました。修士課程での研究成果をまた発表できるように、今後の研究活動に取り組んでいきたいと思います。
2023年10月20日 6th FHS International Conferenceが北大保健科学研究院で開催されました
2年に1度、本部局で主催している研究会がありました。コロナの時代を経て久しぶりの完全対面での開催だそうです。
午前中の看護学のシンポジウムで羅先生が、Promoting mental health in immigrant women:
Studies among Chinese women in Japan(移民女性のメンタルヘルス促進: 在日中国人女性に関する研究)と題して講演しました。会場からの質問が多数あり、激アツのセッションでした。
和高さんと中村さんがポスター発表をしました。お疲れ様でした。
2023年10月13~14日 第64回日本母性衛生学会 参加記
大阪国際会議場で開催された第64回 日本母性衛生学会へ行ってまいりました。対面での参加は3年ぶりになりました。カラッとした晴天に恵まれ、また非常に気持ちよく運営された学会でした。
1日目昼の社員総会で、竹内瑞季さん(2022年3月修士課程修了)の学術論文奨励賞の表彰がありました。理事長の正岡直樹先生との記念写真です。いまは卒後2年めで修練の時期だそうですが、近いうちに研究の経験を活かして臨床の疑問に立ち向かってください!
その日の午後に、金内さん、和高さんの発表がありました。
また、当方が座長を務めた「メンタルヘルス」のセッションは、満席で活発な議論がありました。このテーマの関心の高さをあらためて感じました。
2日目の朝から生田さんのポスター発表、そして午後最後のセッションで西村さんの発表を見届けてから帰路に着きました。
さて、全員がはじめての学会発表でした。それぞれにきっと何かを感じ、何かを掴んでくれたことでしょう。この学会の抄録提出が4~5月であり、修士課程の研究成果を在学中に発表するのは、難しいスケジュールです。しかし、今後も学会発表の機会を増やしていきたいと考えています(蝦名)。
2023年10月13~14日 第64回日本母性衛生学会 体験記
助産学科目群修士課程2年の和高一希です。10月13日、14日に大阪国際会議場で開催された日本母性衛生学会へ参加させていただきましたので、ご報告させていただきます。
第64回の開催となる今回の学術集会のテーマは「母性衛生の夢と未来を語ろう」。私自身、初めての対面で開催された学会への参加だったので、あまり「学術集会」というものへの想像がつかないまま、緊張とともに大阪に向かいました。
1日目の朝、想像以上に大きな会場に驚きながら、参加登録を済ませ、ランチョンセミナー(お昼ご飯を食べながら講演を聞くセミナー)のチケットをゲットしに急ぎます。無事に「ぜひ聴講したい!」と思っていたセミナーチケットをゲットした後、同期と別れ、それぞれ興味のあるセッションに参加しました。
午前中に参加した「シンポジウム1:高年妊産婦支援の未来」では、日本の高年妊娠・出産・育児の現状を踏まえ、すべての女性が自身の社会生活と両立しながらリプロダクティブプランを選択できるように医療者が行うべき支援やその重要性、今後の可能性について、様々な角度からの貴重な講演を聞くことができ、とても勉強になりました。
午後からも同期の発表を含め様々な発表を聞き、ついに夕方、いよいよ自分の発表。同期との発表練習やゼミでの質疑応答に向けた練習を思い出しながら無事に発表を終えることができました!一緒に発表練習をしてくれた同期やゼミの皆様、先生方に本当に感謝です。
2日目は朝から同期の発表を聞き、展示されているポスターや出展されている企業様方の展示会を拝見しました。実際に産科病棟で使用されている様々な医療物品(中には分娩台も!)や、講義の中で使用していた学習用の模型や人形などもあり、大変興味深いものばかりでした。出展されている企業様方から直接商品についての説明を聞くことが出来るというのも、学会の面白さなのかなと感じました。
2日間の学会を通して「母性衛生の夢と未来」というテーマに基づいた様々な発表を拝見し、とても刺激になりました。また、私自身が「大学院在学中だけでは行うことが難しいと考えて、断念した研究テーマ・・・」を、臨床で働きながら実際に研究して、発表されている方々がおられました。「就職後も何らかの形で研究を続けたい!」という、自身の「夢や未来」についても再考するとても良い機会となりました。
第65回は宮崎での開催予定とのこと。現在行っている研究の成果を持ってぜひ参加できたらと思っております。
2023年10月2日 日本母性衛生学会 発表練習会
定例の修士課程ミーティングにて、10月13~14日に開催される第64回日本母性衛生学会学術集会(於 大阪市)の発表練習会を行いました。教室から4名(西村さん、生田さん、金内さん、和高さん)が発表予定です。本番さながらに、発表だけでなく質疑応答にも時間をかけました。これだけ準備していれば、落ち着いて「良い発表」がきっとできることでしょう。ぜひ、学会を楽しんできてください。
2023年8月13-15日 ILCA 2023 Annual Conference 参加記
博士後期課程1年の中村真弥です。2023年8月13日~15日にアメリカのラスベガスで開催された ILCA 2023 Annual Conferenceに参加させていただきました。4泊6日の滞在についてご報告させていただきます。
ILCAはInternational Lactation Consultant Associationの略で、国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)や母乳育児支援に関わる専門家により構成された団体です。今回、その年次カンファレンスに出席させていただきました。きっかけは、7月初旬に届いた1通のメールです。昨年、ILCAの機関誌であるJournal of Human Lactationに掲載していただいた論文が受賞し、このカンファレンスで表彰があるというのです。「おめでとうございます!行ってみたらどうですか?」という蝦名先生からの即返信のメールと「行きたい!」という私自身の気持ち、一方で脳裏に浮かぶ、家庭や金銭面の現実的な障壁。「1か月後、本当にラスベガスに行けるのだろうか?」と思いながら、まずは「行きたい!」という自分の気持ちを決め、叶えるための調整を進めることにしました。
金銭面では、円安が加速するご時世での米国出張、そして日本のお盆シーズン。参加費と旅費だけでも恐ろしい金額でした。日頃からお世話になっている大学院教育推進機構にご相談し、諸々の申請を経て支援をいただけることが確定。家庭は、粉ミルクアレルギーが発覚したばかりで母乳育児中の0歳児を連れていく方向で検討しました。学会主催者に相談すると、「もちろんOK!どこでも授乳して!」とメールをいただき、障壁に思えたあれこれは一気に解決。ありがたく、出席できることになりました。
ラスベガスまでは3フライト、片道20時間の道のりでした。その場で出会った人たちに助けられながら、大荷物を抱えてラスベガス空港に到着。空港に溶け込んだカジノを横目に、ラスベガス湖のほとりのリゾート地、気温40度の大自然(砂漠)にある会場に向かいました。
学会参加者の出身国は主にアメリカ、イギリス、オーストラリアなど英語ネイティブばかり。研究者だけではなく臨床実践家も多く、母乳育児に特化したセッションはどれも興味深かったです。印象的なトピックは、政策的に母乳育児を推進するための取り組み(電動搾乳機を保険適応で1人1台届けること、産休育休を父親も母親も完全有給化すること)や、母乳育児支援における人種差別の問題、小児がんの子にとっての母乳哺育の重要性などです。この先の研究で使用予定のデバイスの展示ブースもあり、出展者の方とお話することができました。
表彰式は最終日にありました。広い会場で名前を呼ばれ、研究紹介とともに檀上で賞状をいただきました。我がことと思えないようなありがたく貴重な経験で、いま振り返っても写真に残る現実が不思議な気持ちです。おまけに、閉会式で「距離、時差、言葉の壁を越えて日本から子連れでやってきた受賞者」として大会長に紹介され、会場から拍手をいただきました。学会2日目終了後に屋外プールでお世話になった方が、実は日本在住歴のある大会長でした。日本語で話しかけていただいた安心感のなかで、お互い水着姿でたくさん談笑した後に大会長だと知った驚きも、大変失礼ながら忘れられない思い出です。
今回、このような機会をいただき、遠くアメリカでの学会に出席できたことは、とても貴重な経験でした。出席を諦める理由となることはたくさんありましたが、「行きたい!」という気持ちを大切にして行動したことで、たくさん助けていただき、多くの出会いや経験がありました。受賞は、これまでの道のりがこれでよかったのだなと思えるきっかけとなりました。背中を押してくださったみなさまに、感謝してもしきれません。
“Thank you for existing!” ぐずりはじめた子を会場外に連れ出そうとしたときにかけてもらった言葉です。私の母としての一生の宝物、そして、これからの助産師人生、そんな気持ちでお母さんと赤ちゃんに接したいと思いました。
2023年8月11-14日 教育視察ツアー in 韓国 参加記
修士課程1年の菊池美里です。8月11~14日の日程で、NPO法人 School Voice Projectが主催する「教育視察ツアーin韓国」に参加してきました。性教育の分野について研究していることから、海外の性教育について興味があり、「性教育 海外 ツアー」でインターネット検索していたところ、こちらのツアーを見つけました。どうやら、ツアー計画にある「アハ!ソウル市立青少年性文化センターの見学・体験」というものに、キーワードが引っかかったようです。「気になる!よし、行ってみよう!」と思い、いざ初韓国です!✈ 渡韓日は、台風6号が朝鮮半島に丁度上陸した日で、ドキドキした中のフライトでしたが無事到着しました。ツアーメンバーとの合流前の両替チャレンジでは、とんでもない額の日本円を請求され、「とんでもない国に来てしまった…?」と思いました。きっと、私の伝え方が間違っていたのですが…。
アハ!ソウル市立青少年性文化センターは、「ジェンダーを配慮した教育、カウンセリング、文化体験を通じて十代の若者たちが尊重される平等で平和な性文化を創造すること」、をミッションに掲げた施設です。ソウル市からYMCAに業務委託され、運営されています。元々は2名のスタッフで性相談室を実施していたようですが、今ではソウル市の57か所に性文化センターがあります。性人権相談室の運営や、性教育バスなどを使用した青少年・教員への訪問教育活動、そして青少年に対してジェンダーやセクシュアリティに特化した体験プログラムが行われています。
こちらは体験プログラムを実施している建物の1階ロビー。プログラムに参加する子とスタッフの顔合わせの場で、様々な資料もありました。特徴的なのは『トイレ』。男女の区別はなく、すべて個室で作られています。トイレとしての機能だけではなく、青少年に対する教育の場としても使われているようです。
こちらは地下1階。小学5年生を対象にした企画が行われる場所のようで、身体が動かせるお部屋です。小学5年生というのは、自分の体を受け入れるよりも、人と比べる時期ということから、人に見られるための体ではなく、どういった運動をしたときに心地が良いか知るための場所になっています。思春期をネガティブにとらえる子も多いようで、思春期パーティーも定期的に開催しているようです。この日も、おいしそうなお菓子がたくさん用意されていました。
次は3階のお部屋。8~13歳を対象にしています。特徴的なゲームが『鞄の主を探せゲーム』!子どもたちは、置いてある鞄の中身を見て、持ち主がどのような人かを当てるゲームになっています。子どもたちは、赤ちゃんの服やおむつと、工事用具類の入ったカバンを観て、「この鞄の持ち主は男と女どっち!」と迷うようです(正解は育児中の工事作業員の男性!)。育児は女性、工事といった仕事は男性といったイメージが影響しているとのこと。自分がこうなりたいという人に、性別が原因でなれなかったらどう思う?という問いからはじまり、物事に対する性別固定概念を壊すプログラムになっています。
その隣の部屋では、8~9歳を対象に、劇を使った平和的なスキンシップを学ぶプログラムが行われているようです。クマのぬいぐるみが不都合なことをされているところを子どもたちが助けるという内容。従来のスキンシップに関する教育では、嫌な思いをした人が「いやです、だめです、やめて」を言えるように、というものだと思います。しかし「いやです、だめです、やめて」を言えない状況では…?ここでは、「いやです、だめです、やめて」を繰り返す教育ではなく、平和的なスキンシップができるよう、人との境界を学ぶことができるプログラムが設定されています。
こちらはまた隣の部屋。自分の性文化について討論する場所になっています。この黄色い椅子に座る子どもたちは、“各惑星の代表”として“宇宙会議”に参加します。子どもたちは、それぞれの立場から、プロジェクターで机に投影される同世代の性に関する悩みを聞き、どうすればよいと思いかを討論します。こちらは人気のプログラムのようで、子どもたちは恋愛関係の悩みに興味津々だそうです!
この他にもいくつかの部屋があり、それぞれ対象とする子の発達段階に合わせて、様々な工夫を凝らしたプログラムが実施されていました。すべてのプログラムに共通して、大人が子どもに対し何かを一方的に教えるのではなく、子どもたちがプログラムを通して発見する、気づくという内容となっていたのが印象的です。来年には、この体験施設はさらにアップデートする予定のようで、具体的には“ボディポジティブ”に関わるワークを増やすそうです。
青少年への体験プログラムや、学校の教員に対する性に関する教育、相談室の運営など、どれも私が日本にも必要で、実現してほしい内容ばかり。それらが実際に実施されているこのような施設の見学ができて、とても良い経験となりました!今後の研究活動に生かしていこうと思います。
また、ツアーでは、素敵なメンバーの方々と性教育の話もたくさんできました。また日本の教育現場のことについても教えていただくことができました。中には、知り合いの性教育実践者の方を紹介してくださった方もおり、このつながりに感謝です。
このツアーで経験したことや、メンバーとのつながりを大切に、今後も研究に励みます。以上、教育視察ツアーin韓国の参加報告でした。
2023年8月11日 エフエム北海道のラジオ番組 IMAREALに出演!
博士後期課程1年の中村真弥です。8月11日(金)にエフエム北海道(AIR-G’)のラジオ番組IMAREALに出演させていただきました。大学院生を世の中に知ってもらうための取り組みの1つとして北大の大学院教育推進機構がお持ちのコーナーだそうです。「これまでの道のりや家族背景はリサーチ済、パーソナリティー含めての依頼です。」と言っていただき、ありがたくお引き受けしました。
生放送の開始までのプロセスは至ってシンプル。簡単なアンケートとリクエスト曲を事前送付し、当日を迎えました。大学院教育改革推進室の方とともに市内某所の最上階へ。はじめての放送スタジオに、小学生の社会見学のような気分でした。生放送が進むスタジオの横でしばらく待機し、数分の打ち合わせの後、CMの間にさっとスタジオ入り。本格的なマイクを前にドキドキしながら、10分ほど大学院生活についてお話させていただきました。リクエスト曲の放送中に写真撮影してあっという間に終了、観光客で賑わう夜の街を自宅に向かって歩きながら、数分前までラジオで話していたのが不思議な気分でした。
リクエスト曲は、バブリーたまみさんの「今日も笑顔で抱きしめて」。働く母たちの気持ちを代弁した応援歌、ぜひみなさんに知ってほしいと思いました。リスナーの方には中高生が多いようで、私のようなおばさん学生の経験談でよかったのか、あまり自信はありません。しかし、3児の母として、助産師として、この遍歴を選んだ研究者として、社会に声を届ける機会をいただけたことをとてもうれしく思います。
背中を押してくださった蝦名先生、貴重な人生経験をさせてくださった大学院教育改革推進室の皆さまに感謝申しあげます。
2023年8月7日 大学院生合同Webミーティング
8月7日18:30から約1時間半にわたって、教室に在籍する大学院生全体でWebミーティングを行いました。ことし前半の研究の進捗状況や今後の予定について、博士後期課程→修士課程の順に、ひとりずつプレゼンしてもらいました。中には研究生活の先にめざしている「野望」への言及もあったりして、とてもエキサイティングなセッションでした。関東からの参加者、お子さんの姿が「ちらりちらり」する参加者、そして札幌市外の病院で助産学実習中の院生の元気な姿もみられました。学部の学生さんの見学参加もあり総勢20名の会でした。
次は12月ころに行います。
2023年8月4-5日 第51回全国性教育研究大会 参加記
修士課程1年の菊池美里です。8月4~5日に熊本市で開催された、第51回全国性教育
研究大会に参加してきましたので、ご報告させていただきます。
この全国大会は、1972年に、「新しい時代の性教育を確立するために」をテーマとして京都で開催された「第1回性教育夏季セミナー」が始まりのようです。第14回からは「全国性教育研究大会」に改称され、今大会で51回目を迎えました。私は今回初めて参加です。会場は熊本!熊本城がすぐそこに見えました。
一日目は、全性連理事長・筑波大学名誉教授の野津有司先生や日本家族計画協会会長の北村邦夫先生らによる基調講演です。日本の性教育の現状や課題について知識が深められ、性教育の分野を研究するうえで聞けて良かったと思えるものばかりです。また、野津先生がおっしゃられていた「日本型包括的性教育」(「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」の日本版ではなく、国際的に高い評価のある「日本型学校教育」を基盤とし、日本のすべての学校において実現可能で、新しい時代により適した性教育の発展、充実を目指すもの)についてのお話からは、日本の性教育の目指すべき方向について、改めて考えさせられるものでした。
二日目は、発達段階別に分かれた分科会です。私は、高等学校を対象とした分科会に参加しました。実際に、高等学校で性教育の授業を担当する教員の方から、自身の行った性教育の授業の紹介を受け、会場に集まった方々で、高等学校での性教育をよりよくするためにどうすればよいか、質疑応答を通して話し合いを行いました。現場の方々から伺える話は、とても貴重なものでした。大会後には、懇親会にも参加させていただきました。実際は、当日まで私なんかが参加してよいのかと迷っていたのですが、ここまで来たのだから行ってみよう!と参加を決めました。懇親会では、全性連の役員の方や、教員の方など、様々な方々にご挨拶させていただきました。かなり緊張しましたが、いろいろなお話を聞くことができ、有意義な時間を過ごすことができました。
“性教育”について関心をもつ人が集まる会に参加した経験は初めてでしたので、このような、あるいみ同士とも言える方々をみると、自分も頑張ろう!と思えます。今回、研究大会に参加し得た経験は、自身の性教育の研究に生かしたいと思います。
2023年7月26日 修士課程中間報告会
助産学科目群修士課程2年の金内里美です。7月26日、看護学合同で中間報告会がありました。
修士課程での研究発表は、1年時冬に研究の概要を説明する「研究計画発表会」、2年時夏に研究の進捗状況を説明する「中間報告会」、そして研究の成果を発表する「修士論文/特定報告書発表会」の3回あり、今回はその2回めとなる発表会でした。
昨年の4月から少しずつ進めてきた活動も、もう少しで調査期間が終了し、分析開始というところまで進んでおり、月日の流れの早さを感じています。私は「統合失調症をもつ女性に対する産前・産後訪問看護に関する検討」というテーマで、全国の訪問看護ステーションを対象に現在質問紙調査を行っています。中間報告会では、研究の背景と概要、調査の途中経過について発表しました。1か月ほど前から発表内容や資料の準備を始め、先生やゼミ生のご指導・ご助言を受けながら、何とか発表を終えることができました。計画段階で、様々な資料や文献を基にして、研究方法を設定したつもりでしたが、「ああしておけばよかった」「この点を考慮すべきであった」と後悔することも多く、研究の難しさと面白さを実感する日々です。
発表1週間ほど前からは、先生やゼミ生、そして同期の2人とともに、質疑応答に向けた練習も行い、本番さながらの空気感を味わっていました。(発表前日は同期3人で質問しあったり勇気づけあったりと、本番に向けて助け合いました。このような機会がある度に、同期の大切さを再認識します!)
当日は、発表が始まればそれほど緊張もすることなく、特に大きな失敗もせずに練習通りに発表を終えることが出来たと感じています。「発表も終わったところで夏休み!!!」といきたいところではありますが、今後は分析に奮闘する日々が待っています。統計処理に対しては苦手意識しかありませんが、少しずつ自分で勉強しながら、先生やゼミ生のお力を借り、そして同期3人で助け合って、残り半年ほどの研究活動を進めていきたいです。
最後になりますが、本研究へご協力いただきました訪問看護ステーションの皆様に、あらためて感謝を申し上げます。
2023年7月13日 「プレコンセプションケア」親子学習会を行いました
博士後期課程の大川加奈さんが、地元の小学校で6年学習会を行いました。社会人大学院生として、仕事と研究が両輪となって進んでいる様子、すばらしいです。
以下、ホームページより転載。
親子学習会(6年生)
7月12日(水曜日)に八文字学園の大川先生をお招きして6年親子学習会を行いました。
学習会の内容は、「プレコンセプションケア」です。
意味は、「妊娠前までに気を付けること」ということで、思春期を迎えてからだの成長が進んでいく中で、どんなことに気を付けていけばよいか、親子で考えていきました。
6年生は、今回の学習会を通して、以下のような感想をもったようです。
・今のうちからしっかり自分自身の体調を管理することや、健康な生活習慣を身に付けることが、より良い人生を過ごすことにつながっているので気をつけていきたい。
・プレコンセプションケアを行うことは、将来の自分の子どものためにも、よい影響があるので意識して生活していきたい。
・将来のためのからだづくりは、今から、もう始まっているということを意識しながら生活をしていきたい。
このような会を準備してくださり、自分のからだについて考えるきっかけを与えてくださった講師の大川先生、6学年委員のみなさん、本当にありがとうございました。
2023年6月11-14日 33rd ICM Triennial Congress 参加記
博士後期課程の中村真弥です。2023年6月11日~6月14日にインドネシアのバリで開催された33rd ICM(国際助産師連盟)Triennial Congressでポスター発表させていただきました。5泊6日の滞在について、簡単ですがご報告させていただきます。
この学術集会は、名前の通り国際助産師連盟の主催で、3年に1度開催されています。私自身、病院勤務の頃に参加した第30回大会inプラハでの感動が、現在の道を選ぶきっかけとなったこともあり、思い入れのある学会です。
今回のテーマは“Together again from evidence to reality”。
テーマの通り、やっと実現したバリでの現地開催でした。振り返ると、2019年に思い切ってオーラル発表で抄録提出した第32回大会(2020年にバリで開催予定)が新型コロナウイルス感染症で延期となり、2021年にオンラインでの開催となりました。そして今回、会場を持ち越す形でバリでの開催となりました。2019年からずっと頭の片隅に「バリに行きたい!」という思いがあり、所属も生活環境も変わったこの4年を経て、やっと叶ったという達成感がありました。
開会式は、大会長やYoung midwifeリーダーの講演などはもちろんのこと、フラッグセレモニーや現地の民族舞踊など、オリンピックを彷彿させる熱気がありました。華やかな民族衣装に身を包んだ約2000人の助産師が集まった会場は、とても華やかでした。
セッションで印象深かったのは、ウクライナの助産師が語っていた防空壕での支援経験です。コロナ渦や戦時下など、平時ではないときにも助産師の役割は重要で、女性のそばにいるからこそ、人権尊重に関する議論がより活発になると感じました。また、ICMの会長がトラウベをモチーフにしたイラストでプレゼンされ、会場が多いに盛り上がった場面も印象的でした。国や年齢など置かれる環境が違っても、そして技術革新が進む現代でも、トラウベで思いをひとつにする各国の助産師たちに、伝統的な共通ツールの偉大さを感じました。
私自身の発表はポスター発表で、フリーディスカッションの形式でした。AIを用いた研究で、どのような反応をいただくか内心ドキドキしていましたが、主にスペインや香港の方とディスカッションし、臨床ベースでの活用法の検討など今後の研究にむけた示唆をいただきました。
また、企業や各国の助産師会の展示ブースも盛況でした。会期中に日本でタイムリーに出産の保険適応について報道されるなか、一歩先にその経験をしたインドネシア助産師会のブースで助産院が置かれた状況をお聞きしました。オンラインでいつでもどこでもつながれる時代ではありますが、同じ思いをもつ助産師同士、直接会って対話ができる機会はとても重要だと思いました。
本学会参加にあたり、JST 次世代研究者挑戦的研究プログラムの支援をいただきました。機会をいただきありがとうございました。
第34回大会は、2026年にリスボンでの開催です。私にとっては、人生のご褒美のように感じる学術集会、次の大会でも成果発表できるよう頑張りたいと思います。
2023年6月3-4日 医学展展示「イラストで伝えるHPV」
北大祭にあわせて開催された医学展で、看護学専攻3年の益子楓未さんが「イラストで伝えるHPV」という展示を行いました。アルバイトで小学生児童と触れ合うなかで、早期教育・啓蒙の大切さに気づいたとのことです。そして、小学生と親向けの展示を計画、立案、イラスト作成、実際の展示まですべて行うパワフルぶり!感服しました!
写真右においたパンフレットもほとんど持ち帰られたとのことです。(益子さんはさらに、看護学3年で模擬店も企画運営していたという超人ぶり!!!)
たいへんお疲れ様でした!
2023年5月24日 調査研究 発送準備中
修士課程2年生の3人は、全国調査研究の倫理審査が5月委員会で済み、調査依頼書の発送準備中です。きょうは、和髙さんの発送準備に生田さん、菊池さんが助っ人として参加してくれました。とても地味な作業ですが、研究の中で大切な一場面でもあります。
順調に進めば、3人ともに来週には発送の予定です。
↓ 2022年度へ続く