2022年度 (2022年4月~2023年3月)

2023年3月 スリランカ滞在記

「アユボワン!(こんにちは)」私は看護学コース修士課程の山口美保です。

看護師経験は20年位の社会人大学院生です。このたび大学院共通授業科目の社会と健康 国際保健フィールド演習という科目を受講し、歴史、文化、言語などの違いを学びながら、公衆衛生システムの現状や、疫学フィールド調査研究への参画などについて学んで来ました。スリランカに10日間滞在したのでご報告させていただきます!😀

 日本と違いスリランカには「公衆衛生助産師」という方達が地域の妊産婦さんの健康管理を行い、母子保健にとても力を入れていました。

 現地のペラデニヤ大学病院はジャングルのような植物に囲まれ、吹き抜けのような病院で日本の密閉されている感じではなく、また仏教国らしく仏像が所々に飾られていたりしたのがとても印象的でした。使用している車椅子やストレッチャーも古いものですが、大切に使われていました。

ショッピングモールの中庭のようですが、病院の中庭です。患者さんも職員もお散歩に来たら気分転換できそうです。😀
日本と同じような学習用具が使われていました。
スリランカの母子手帳です。結構厚さがあり、様々な項目を記載できる中身でした。

 ペラデニヤ大学では現地の医師や看護師、歯科医師の方達とデータ分析についてグループワークを行いました。英語でjoin point、OGSIというソフトの使い方を学び、そのソフトを使って、私たちはHIV罹患数について日本とスリランカのデータ分析を行い、日本とスリランカの政策の違いなどを分析、検討しました。5日間程度の短い時間でスリランカの方とグループワークを行い、分析の着地点や意図がぶれたり、ディスカッションでは英語が通じなかったり(笑😂)、多々困難もありましたが、最終的に結果をまとめ発表したあとは一体感が生まれ、もう何ヶ月も一緒にいる気分になりました。

 私の研究課題は性教育についてですが、強いジェンダー規範のあるスリランカの性教育や課題について現地の方と話をしたり、教科書を見せてもらったことは今後活用していきたと思っています。

グループワークの内容を英語で発表です。恥ずかしながら、パソコンに書いた文章を棒読みしていました。(; ;)ホロホロ
地域の保健所の所長さんが講義をしてくれています。

 海外研修は言葉の壁を含め、困難の連続です。干物にした魚の唐揚げを食べて治療していた歯も欠けました😂。しかしピンチはチャンスというように、今回の研修で視野や考え方が広がり、また人々の優しさに触れることのできた研修となりました。

 観光面でもスリランカは自然が一杯でした。素晴らしい遺跡の数々、野生の象さんを見たりしました☺。また素晴らしい木彫りの工芸品や宝石の産地でもあり、美しい物を沢山見ることもできました。

「ストゥーディー!(ありがとう)」(合掌)

 このような機会を与えてくださった全ての皆様に感謝いたします!

象さんが間近に見れて感激です!しかしお父さん象は家族を守るため凶暴になることもあり、ジープ目がけて走って来たときはかなり怖かったです。(汗)
石を削って作られた遺跡
木彫りも(全て手作業!)
素晴らしかったです。