修士課程 研究専門コース(看護学科目群)では、保健科学分野における研究を遂行し、将来の保健科学を担う研究者・教育者の育成を目標としています。当教室の助産学科目群に比べて、自由度の高いコース設定が可能となっていますので個別相談で希望をおっしゃってください。カリキュラム概要は下の図をごらんください(1例を示します。論文2本投稿も不可能ではありません!しかし、じっくりゆっくりと進めることも可能です)。修士(看護学)の学位が取得できます。

 たとえば、助産師・看護師として勤務されている方が、「臨床での疑問等」に対する新たなエビデンス構築をめざすのに最適なコースであるといえます。

 また、出願にあたって看護師免許は必須ではありませんので、他学部卒業(見込みを含む)でウイメンズヘルスやメンタルヘルス等の研究を行いたい方も受け入れ可能です。

異なる学問背景や実務経験を有する、意欲にあふれる皆さんの参画を心から歓迎いたします。

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教育の特徴

 生殖補助医療の進歩、家族形態の多様化など、女性を取り巻く環境が大きく変わるなかで、sexual reproductive health/rightsの観点から、すべてのライフステージの女性の健康課題への支援について学びます。

希望者は、北大内の大学院教育コースをあわせて受講することも可能です。

研究の特徴

 研究テーマは、妊産婦、褥婦、新生児・乳児のみならず、ウイメンズヘルス、母子相互作用、思春期などの幅広い関連領域を含むものと考えます。したがって、学生さんそれぞれの思いや動機を最大限に尊重しながら、科学的興味に沿ったテーマでの研究指導を行っています。テーマの探索や設定、対象と方法の検討、倫理的な配慮、研究の実施・解析、研究報告書の作成、学会や報告会でのプレゼンテーション、論文投稿を経験してもらいます。その過程で、論理的思考能力、学内外でのコミュニケーション能力、マネジメント・調整能力等が養われていきます。