2021年3月大学院修士課程修了生の吉田ひかるさんの論文「高校生の妊娠成立後の受診行動に関連する因子」が、原著として母性衛生にアクセプトされました。

若年妊娠で好発する初診の遅れや未受診、これらは母児の身体的リスクに直結します。本論文では、高校生を対象として、妊娠時の受診行動に関連する因子を明らかにすることを目的としました。その結果、〈妊娠の受け止め〉と〈支援者〉の有無が〈妊娠成立後の受診行動〉と関連していました。そして〈親子関係〉は、〈妊娠の受け止め〉と〈支援者〉を介して間接的に〈受診行動〉に関連している可能性が示唆されました。高校生の親子関係と、妊娠時の行動との関連をはじめて明らかにした研究です。北海道内の高等学校4校に調査研究を依頼しました。2020年の新型コロナウイルス感染症の影響が教育現場に重大な影を落とすなか、多数の保護者の方々、そして教員の方々のご協力により得られた貴重な研究データです。